東京音楽大学付属民族音楽研究所
03-3981-8783
13:00〜21:00 日曜・水曜・祝祭日 休館

民族楽器入門講座Introductory course

トンコリ

入門 中級
開講日 11/6、11/13、11/27、12/18、12/22、12/25
時間 19:00~20:15(入門)
20:30~21:45(中級)
曜日 月曜日
受講料 12,960円(税込) + テキスト代別途1,000円
定員 15名

講師メッセージ

講座内容入門

アイヌ民族は、日本北部の先住民族。厳しい自然の北国で生きる為に生まれた文化は、自然や人に対して敬意をもち、互いを尊重する調和と共存の心を育んできました。アイヌの中でも北部地方にのみ伝えられた弦楽器「トンコリ」は、5弦の竪琴です。1970年代に、伝統が途絶えかけましたが、本講講師はその演奏法の復元に努力し、多くの曲が演奏可能になっています。アイヌの人たちが現代の私たちに伝えてくれる「究極の癒し」の音楽。その独特の音楽、演奏法を五線譜や演奏譜を用いながら易しく解説します。

講座内容中級

中級講座は「入門講座」よりも、少し複雑な曲に触れていきます。また貴重な映像や音源資料、講師自ら取材し蒐集した資料やお話なども含めて「トンコリ」の周りにあるアイヌの音楽、「ムックリ」や「古謡」、文化の背景なども合わせて解説していきます。「入門講座」は主に楽器の基本となる演奏法を学んでいきますので、こちらを先に受講されるか、同時に受講されることをお勧めしますが、「中級講座」は演奏技術習得を第一に目指しているものではないので、アイヌ音楽、アイヌ文化全般に興味をお持ちの方はこちらだけの受講も可能です。

講師:千葉 伸彦(ちば のぶひこ)

神奈川県出身。演奏家・民族音楽研究者。プロの音楽家として演奏や楽曲提供などを行う中、北海道演奏旅行中にアイヌ音楽に出会い1990年以降北海道各地の伝承者を訪ね、歌唱などを習得。1996年よりアイヌ音楽の論文等を発表。現在は研究活動の他、アイヌ音楽伝承者へのインストラクターやアイヌ民族公演のゲストとして招聘されることも多い。

著作(編著、共著を含む):『阿寒のうたウポポ』(2012, クルーズ)、「The Music of The Ainu」『The Ashgate Research Companion to Japanese Music 』(2008; Ashgate Publishing)、「西平ウメとトンコリ」(2005;アイヌ民族博物館)、『小泉文夫録音、西平ウメ演奏・解説によるトンコリ演奏法』(2007;アイヌ文化振興・研究推進機構研究助成報告書)、「藤山ハルのトンコリ演奏法について(1)」北海道東部に残る樺太アイヌ文化1』(1996; 常呂町樺太アイヌ文化保存会)

楽器の紹介

2013年度公開講座よりトンコリとムックリの演奏風景

トンコリはアイヌ民族の伝統楽器です。江戸時代の本「蝦夷島奇観」(1800年)には樺太と北海道北部で演奏されていたと書かれています。

究極の癒しの楽器

シンプルな竪琴ですが、この美しい音色を病気の神様がきらって近づかないといいます。眠りを誘う楽器とも言われています。

楽器の素材

胴体から頭部まで一本の木を削りだして作られており、丸太の半割りをくりぬいて胴体を作ります。5本ある弦は、古くは動植物の繊維から作りましたが、近年以降三味線の糸が使われるようになり、現在はギターのナイロン弦やガット弦も使われています。

弾き方

両手の指を使って爪弾いたり、右手でかき鳴らしたりして弾きます。床に座って弾いたり、立って弾いたり、踊りながら弾いたり、寝ながら弾いたりなど、自由に演奏されてきましたが、さまざまですが、講座では椅子に座って弾きます。ときどきは興に乗って踊りながら弾くこともあります。

アイヌ音楽の研究活動

当研究所は、初代所長 伊福部昭により、アイヌ音楽の研究が主要テーマの一つとして掲げられています。現在では貴重なCDやDVD、書籍などを蒐集する活動をしています。またアイヌの方々をお招きし「公開講座」としてその歌や音楽・お話を一般公開してきました。

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